アダルトチルドレンと共依存

あなたのココロの奥にある依存傾向を知りましょう

依存ってどんなモノ?

機能不全家庭で育つということは、本来の愛情を知らず、常に愛情を求めるような生き方になります。

ヒーリングフォレストを訪れる方の中で、夫婦や恋人、パートナー等との関係に問題を抱えて相談にいらっしゃる方の多くは、相手から「愛されたい」という想いがあるのですが、そこに問題が隠れていることに気付いていません。

なぜ気付けないのか。

それは「本当の愛情」を知らずに育って来ているので、少しでも相手から求められ、相手の求めに応じて喜んでもらえることが「自分の存在価値」だと思い込んでしまい、自分を犠牲にしてでも相手に尽くそうとする「歪んだ関係」を築いてしまうからです。

このような依存傾向がある人は、そのパートナーも似たような傾向をもった人を選びがち、ということはこれまでのカウンセリング経験から感じていることです。

いわゆる「似た者同士」ということですが、これは自分もそのパートナーも「機能不全家庭」で育って来た、ということを意味しています。

「似た者同士なら上手くいくのでは?」と思われがちですが、お互いに「本当の愛情」を知りませんから、それに似たモノでその関係性を維持しようとします。
(恋愛依存やSEX依存などはその「似たモノ」に当たります)

虐待世代間連鎖

ですがお互いに求めるだけで与えることをしないため、或いは自分を犠牲にしてでも与えることを続けるため、始めのうちは良い関係であってもやがて、一緒に居るのがつらくなってしまいます。

「認めてもらえている」と思い込んでいる相手と離れることの方が怖いため、つらくてもその関係を続けることになってしまい、やがてDVや虐待へと移行します。

どこかでこの依存関係や傾向に気付いて、自分と向き合うことをしない限り、このような関係を繰り返してしまうことにもなります。

これが虐待や機能不全家庭の世代間連鎖につながっていきます。

DV・虐待と共依存

アダルトチルドレン(AC)の特徴にこのようなモノがあります。

  • パチンコ、アルコール、買い物、恋愛などへの依存傾向がある
  • いつも自分を責めてしまう
  • 他人に異常に攻撃的になったり、他人に批判的な感情が浮かぶ
  • 常に自分を犠牲にしないといけないと思っている

これらの特徴を持たれている方はDV(ドメスティック・ヴァイオレンス)虐待の加害者、被害者になってしまう可能性があります。

最近では愛着障害というコトバも知られて来ている事から、その関連性が注目されて来ています。
※愛着障害とは、乳幼児期に長期にわたって虐待やネグレクトを受けたことにより、保護者との安定した愛着(愛着を深める行動)が絶たれたことで引き起こされる障害の総称です。
(コトバンクより抜粋)

これは機能不全家庭から生まれて来るアダルトチルドレンであり、その傾向によってパートナーとの依存関係からDVや児童虐待に発展してしまう危険性があります。


DVの典型としてモラハラ夫(彼)とその暴力(身体的・心理的)に耐える妻(彼女)という図式があります。

Healing Forestに来られるお客様の中でもまさにこの典型だったり、男女が逆転しているパターンの方が訪れます。

主に来られるのは被害者の方ですが、それまでの夫婦生活にDVがあったことに気付かれるまで、相当な時間が経っている事もあります。

これは加害者側も被害者側も機能不全家庭で育って来ているため、DVや虐待という意識はなく、それが当たり前、普通、いつも通りの関係と思い込んでいるからです

例えばパートナーの機嫌が悪い時などに暴言を浴びせられたり、暴力を受けるなどは分かりやすい例です。

DVイメージ

中には生活が苦しいにも関わらずパートナーが働かなくて自分が働いて生計を立てている、パートナーが働いていても生活費がもらえず、いくら自分が働いても楽にならず、苦しい生活を続けているケースもありました。
(経済的な虐待、DV)

これら被害者の言われることとして「パートナーに嫌われたくないから」や「この人は私が居ないとダメな人だから」という理由があります。

また「子供のために」という理由で、パートナーからの虐待を我慢し続けている方も多いです。

これらの理由を更に聴いて行くとその奥には「見放されたくない」「捨てられたくない」「自分さえ我慢すれば良い」というアダルトチルドレンに合致する想いがあることが分かって来ます。

このような心理状況が「共依存」となります。

DVを受ける方というのは恋愛時代から同じような事を繰り返しているケースが多く、最終的には相手から捨てられても「自分が悪かった」と自分を責めているパターンになっている事があります。

依存とは互いに傷つけ合う関係

子供時代に必要な愛情を受けられないまま大人になると、必要以上に「愛されたい」という想いを持ちます。

自分では自分を愛しておらず、自分という存在を「他人」を通してしか認められず、そのために「嫌われないよう」振る舞います。

なのでそこに暴力や暴言があっても「この人はこんな私でも認めてくれている」 「暴力を受けるのは私が悪いから。だから私さえ我慢していれば良い」と思い込んでしまい、 どんなにひどい仕打ちを受けてもその相手にしがみつき、離れられなくなります。

本当の愛情が分からない(知らない)というのはこう言うことであり、お互いが「お互い」を管理し合う、このような関係が共依存の典型的な形です。

一見するとお互いがお互いを必要としているようにも見えますが実は、主従関係や搾取する側とされる側といった上下関係となっていて、お互いに傷付けあっているだけで 自分自身をも苦しめている事になっていると気付けないまま、つらい日々を過ごします。

また子供がいる場合は目の前で行なわれる暴力や暴言が日常となり、その環境が当たり前の家庭となってしまいます。
(これは子供にとって「面前DV」という虐待となります)

共依存克服に必要なことは?

あなたは「あなたの人生」を生きてますか?

アダルトチルドレンの特徴として「責任感が強く自己犠牲を厭わず人の面倒を見る」というモノがあります。

その元にあるのは「誰かに認められる事を常に必要としている」「誰かに必要とされたいと思っている」という想いです。

これは自己否定感が強いところから湧いてくる想いです。

自分では自分を肯定出来ず、人から必要とされ、人から求められ、人から感謝されることでしか「自分」という存在を認められない。

だから自分を犠牲にしてでも、他の誰かのために無理をしたり、したくないことでも我慢してしまったりして、自分を苦しめてしまっている事に自分で気付けません。

人間関係の悩み

そしてそれは「本来の自分」ではない、相手を欺いている自分として接してしまうことにもなっています。

そこに気付かないまま人間関係を築いてしまうため、結果的にその関係はいつの間にか破たんする結果を招いています。

これらのアダルトチルドレンに特徴的な傾向は、下記のような特定のパートナーだけでなく家族や友人、職場などあらゆる人間関係にも表れてしまうため人間関係が全般的に上手く行かないという結果を生み出してしまいます。

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共依存ー依存する心理・依存される心理ー

「共依存」になっていませんか?

「責任感が強く自己犠牲を厭わず、人の面倒を見る」特徴は、共依存という人間関係を生み出す元になります。

正確なデータとして発表されているわけではありませんが、アダルトチルドレンのカウンセリングを行なっている実感として、恋人や夫婦のようなパートナー関係や親子関係の悩みでHealing Forestを訪れる方は、この共依存の問題を抱えている方が多いと感じています。

仲が良いカップルイメージ

アダルトチルドレンの親に育てられた方がオトナになり、自分のパートナーとしてやはりアダルトチルドレンを選んでしまいがちなんです。

自分では恋愛感情として感じている想いが実は相手に依存している、或いは依存されている事に気付かないまま、時間が経つにつれて一緒に居ることが苦しくなってしまう。

離れたくても離れられない、別れた方が良いと分かっていてもそれが出来ない、分かってはいるけれどそれが止められない、これが「依存」関係です。
※いつも恋愛(らしきこと)をしていないと不安を感じる方は恋愛依存となり、常に愛情(らしきモノ)を感じていないと不安になる方は愛着障がいとなります。


依存する側は「誰かに頼らないと生きていけない(心配をかける、困らせる)」という思い込みが、依存される側には「助けてやらなければいられない(世話を焼く、支える)」ことで自分を認めてもらおうとする思いがあります。

ここには助けることや世話を焼くこと、誰かの助けになることで初めて自分の価値を実感出来る、相手よりも優位に立ちたい、相手を自分のコントロール下に置いておきたい・支配していたいという思いが満たせて、優越感を感じられるというメリットがあります。

片や「誰かに頼らないと生きていけない」人は、面倒を見てくれる相手の言うこと(命令や脅迫に発展するケースもあります)を聞くこと、その想いに応えることでその相手から必要とされていると感じてしまいます。

「誰かに頼らないと生きていけない」という人と、そういうパートナーを「助ける・支える・面倒を見る」ことで承認欲求を満たそうとする人が出会うと、最初はお互いに求めるモノが一致するため急速に仲が深まり、「運命の相手」とさえ思ってしまうこともあります。

ですが一定期間が経つに連れて一方は求めるモノが増えてくるけれど、それに応えてもらえなくなってきて不満が募る、支える側も少しづつ無理が生じて来て支え切れない感じがして苦しいけど、その人から離れるのも自分自身の価値が見い出せなくて、自分を保てない状態となります。
(ここからどちらかが暴力的となり、DVや虐待に発展していくこともあります)

仲が悪いカップルイメージ

このような形で相手に依存したり、依存されたりすることでそれぞれの「承認欲求(自己肯定感)」を満たそうとします。

結果的に破局を経験するのですが、それまでの人生の中で同じような事を繰り返している方も多く居ます。

ですがその原因が分からずただ「自分が悪い」と思い込んでしまい、自分を責めて自分を苦しめてしまうことで更に自己否定感を深めてしまっている事も多く、人間関係でつらい想いをし続けてしまっています。

本来なら同等の立場で良いはずなのに、いつの間にか上下関係、主従関係が出来上がってしまっているのも共依存の特徴です。

そしてこれがDVや虐待の元にあるモノです。

あなたは依存する側? される側?

共依存は助ける側には、相手の行動をコントロールしたいという思いがとても強いケースが多いことがお分かりいただけたと思います。

ですが他人を「自分の思い通りになる人」に変えることは基本的に出来ませんので、変わらない相手に対しての自分自身の無力感や、変わってくれない相手への不満が出てきます。

依存する側の苦しさとして「誰かに頼らないと自分を保てない」「頼っていても精神的に自立出来ていない」ので、常にココロのどこかで不安を感じています。

依存される側の苦しさは「支え切れなくなってきた時」に無力感を感じたり、誰かに頼られていないと「自分の価値が無い」と感じてしまいます。

このようにお互いに不安感や苦しさ、或いは不満を抱えながらも、一緒に過ごすことになってしまいます。

特に恋人同士や夫婦、友人関係などで「一緒にいると苦しいけれども離れたくない」という思いがあると気付いた時には、このような葛藤がないかやこの関係から抜けたいとも思うけれど、抜けられないというジレンマがないか、を自分のココロに確認してください。

共依存から抜けるためには、まず依存していることに気付くことが大切です。

あなたにはこんなところがありませんか?

  • 常に他人の顔色をうかがい、機嫌を損ねないようにサービスしてしまう
  • 自分ひとりで自分のしたいことや食べたいものなどが決められない(優柔不断)
  • 自分よりも相手の意見を尊重しやすい(自分の意見が分からない、あっても伝えられない)
  • 「嫌」と断るのが苦手で、対立を避けようとする(争いごとや空気が悪くなることを極端に恐れている)

このような傾向がある方はアダルトチルドレンをパートナーとして選びやすく、つらい恋愛や結婚生活を送ってしまいがちです。

例えば親であっても子供の顔色を伺って、子供に嫌われないようにという思いから世話を焼く傾向もあります。
(過保護・過干渉も機能不全家庭の特徴です)

依存からの脱却 のために

共依存関係から抜け出すための方法は、他の依存症の治療と同じです。

「アルコール依存」なら「アルコール」と物理的な距離を取る。
「薬物依存」なら「薬物」と物理的な距離を取る。

「スマホ依存」や「ゲーム依存」なら、スマホやゲームと物理的な距離を取る。

このように依存症からの脱却、その第一歩は「依存対象と物理的に距離を取る」ことです。

共依存の場合、依存対象が「人間」なためそれが難しいところですが、自分に依存傾向があること、なぜ依存してしまうかの理由などを知ることから、問題の改善は可能となります。

そのためにもまず自分の感情と向き合い、自分の想いを吐き出し、そこに客観的な視点を持って話を聴いてくれる相手が必要となります。

また依存は他の対象に移ってしまったり、複合的に依存している場合もあるので、医療分野での治療が必要なモノもあります。

それを知るためにも、カウンセリングは有効な手段となります。

状況にも拠りますが、病院での治療とカウンセリングを並行して行うことで、依存からの脱却は可能です。

つらい生き方から一日も早く抜け出せるよう、早めに自分と向き合うカウンセリングを行なっていきましょう。

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