なぜ うつ病 などココロの病に罹ってしまうの?

うつ病 ココロの病は誰でも罹る可能性があります

「病は気から」という言葉があります。

これはうつ病や不安障がいなどココロの病に悩んでいる方にとってはプレッシャーを感じる、自分の頑張りが足りていないんじゃないか、と思ってしまうような自己否定感を生み出してしまう言葉です。

ですがこの言葉は半分当たりで、半分は間違っていると考えて下さい。

うつ病などココロの病の原因はあなたのココロの奥にある「間違った思い込み」であり、そこからストレスが溜まり発症していくのであって、それは誰も望んでそういう思い込みを持ったわけではないことを知ってください。

ココロの病の原因は自分のココロの中にあるんだけれど、それは自分のせいでそうなったわけではない、こんな風に考えるようにしていきましょう。

うつ病 ココロの病になりやすい人の特徴

・目の前の状況に一喜一憂しがち

自分が置かれているその場の状況や出来事に一喜一憂し、そこから生じる結果にだけ目を奪われがちな人は、なぜ自分がそのような状況にいるのか、本来、自分は何をするべきなのかといった物事の本質が見えなくなってしまいます。
そして、そのときの周囲の反応や自分の感情、物事の結果に振り回されて、無駄にエネルギーを消耗してしまうのです。

・諦めが早い

例えば目標や目的を掲げていても、ちょっとした失敗や気分の落ち込み、周囲からの冷ややかな反応などさまざまな理由をつけて早々に諦めてしまう人です。

これでは、「目標の未達成」だけでなく、「やっぱりできなかった」といったマイナス思考に陥りやすい人格を作り出してしまいます。それが度重なれば、ココロはより折れやすくなってしまうでしょう。

このような「間違った思い込み」は、その人のココロそのものを変えてしまいます。

「打たれ弱い」などと言われる人がいますが、それはこの間違った思い込みから相手の忠告やアドバイスも「私は怒られている」と感じてしまい、自己否定を強めてしまう傾向になってしまいがちです。

そこでココロが折れてしまい、さらに自己否定感を強めるという負のループとなっているはずです。

それが重なっていくことで、ココロの病へと進んでしまいます。

ココロの病にもいろいろあります

ココロの病からくる症状には様々なモノがあり、またそれらの症状が重複して現れる事が多いために、この症状だからこの病気、という診断が難しい事もあります。
(最近では診断名を付けない病院も増えているようです)

以下に挙げるのは代表的な病気とその症状ですが、それ以外でも何か心当たりがある、或いは気になるという場合には、医療機関(心療内科、精神科等)への早めの受診をお勧めします。

身体的な病気と同じく、ココロの病も早期発見、早期治療が快復を早めてくれるものです。
医療機関での投薬による物理的な治療と、心理カウンセリングによるココロへのアプローチの併用が効果的です。

ネット上に○○病診断といった、いくつかの質問に答えるとその可能性を示してくれるサイトがありますが、このようなサイトでの結果はあくまでも目安程度と考えて下さい。(全く見当違いの診断が出る場合もあるため)

自己診断はとても危険で、そこでまた新たな思い込みが出来上がってしまい、さらに現状を悪化させてしまうことがあります。

ココロの病 その症状

・うつ病
憂鬱な気分、気力が無い、考えがまとまらないなどといった症状が2週間以上ほとんど毎日続く病気です。

またこれらの症状に加えて、不眠、食欲の低下、からだがだるい、肩が凝ったり、頭が重たいといった身体の症状が現れることもあります。

うつ病の症状イメージ
うつ病の主な症状

・強迫性障害(強迫神経症)
自分で意味がないとわかっていても、ある考えがいつまでも頭から離れない、ある行動を繰り返さないと気が済まないといった症状のために、社会生活に支障をきたす病気です。

例えば、家のカギを閉めたか、ガスの元栓を閉めたかなどが気になり何度も確認する、雑菌が取れていないのでは、という事が気になり何度も手を洗うなど…

Healing Forestにもこのような症状を訴える方が多く訪れますが皆さん、カウンセリングと認知行動療法によって回復されています。

・適応障害
他人に悪い評価を受けることや、人目を浴びる行動に対する不安から、強い苦痛や身体症状が現れ、次第にそうした場面を避けるようになり、日常生活に支障を来たす障害です。

会社での会議、他人との会話などの場面で極度に緊張したり、赤面したりする事があったり、何か言われたらどうしようなどと、極度の不安から胃痛や吐き気、頭痛といった身体症状もみられる事があります。

・全般性不安障害
いろいろな出来事や日常活動について、毎日(特に朝と夜)過剰な不安と心配が長期間にわたって持続する病気です。

とても強い不安がほとんど毎日のように続き、著名な障害や苦痛が引き起こされます。
不安の内容は漠然と不安だったり、日常の出来事だったり、将来に関係したものだったりします。

これらの不安はひとりでに涌き起こり、止めたり、注意をそらしたり出来ません。
(但し、ある程度の不安は正常な反応ですので、ご心配無く)

これらの不安から肩コリや筋肉痛、動悸やめまい、睡眠障害や消化器系の症状が身体に現れて来る事もあります。

・パニック障害
突然生じる「パニック発作」によって始まります。

続いてその発作が再発するのではないかと恐れる「予期不安」とそれに伴う症状の慢性化が生じて、さらに長期化するにつれて、症状が生じた時に逃れられない場面を回避して、生活範囲を限定する「広場恐怖」が生じて来ます。
(あそこに行くと発作が起きるのではないか、そこに行く途中で発作が起こるのではないか、など「予期不安」にも様々あります)

ある日突然めまい、動悸、呼吸困難といった身体症状(10分以内にピークに達し30分以内に症状が消える)が起きる病気です。

本人はこのまま死んでしまうのではないか、気が狂ってしまうのではないかというような恐怖心に襲われ、いわゆるパニック状態に陥ります。

各種障がいとうつ病の関係
↑うつ病と○○障がいの関係↑

HSP(Highly sensitive person)
「感覚や人の気持ちにとても敏感で、ちょっとしたことにも気づく、気遣いに長けている」と同時に「強い刺激に圧倒されたり、多くの人の中にいると、すぐに疲れてしまったりする」という特徴もあります。
(発達障がいと誤解されやすいこともあります)

・愛着障がい
乳幼児期に長期的に虐待やネグレクト(放置)などを受け、子どもの頃に得るはずだった他者、特に養育者に対する安全感・安心感を獲得することができなかったために引き起こされる障害の総称。

同障害は抑制型と脱抑制型の二つに分類されています。

前者は人との関わりにおいて適切な形で関係を開始したり反応したり出来ず、過剰に警戒心を抱き、誰とも親しい関係になれない傾向があります。

後者は他者との適度な距離感が理解できず、警戒心なく広範な人間関係を形成しようとして知らない人に話しかけたり、なれなれしく対応しその後、過剰にベタベタしたりします。

両者とも他者との適切な距離感がとれず、非常に不安定なのが特徴です。
(これらの成育環境や特徴は、アダルトチルドレンと一致します)

以上はあくまでも一例として表示しましたが、これ以外にも様々な精神病、神経症があり、症状も様々ですのでネット上にある情報などだけで自己診断せず、少しでも気になる事があったら早めに医療機関へ足を運んでください。

早めの治療と早めのカウンセリングで、カラダの健康とココロの健康を取り戻しましょう

自分の病を「正しく」知る事は、安心への第一歩です

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ココロの病 3つの予防ポイント

うつ病を始めとするココロの病に悩む人は年々増えています。

ココロの病は一度罹ってしまうと、完治は期待出来ません。
カウンセリングや投薬治療などで回復を目指し、回復後は再発しないように予防することが大切です。

ここではココロの病に罹らないように、回復された方は再発しないように簡単に実践出来る3つの方法をお伝えします。

太陽の光を浴びる

うつに一番良く効く薬は「お日様の光」と言われます。

日の光を浴びるイメージ

私の経験でもうつの一番ひどい時期から少し外に出られるようになった頃、太陽の光やその暖かさが心地良く感じて何となく気分がすっきりしたのを覚えています。

この「心地良さ」を感じられるのは、精神的に余裕が出来ている証拠でもあり、その瞬間は「うつ」である自分を忘れています。
このような時間を意識的に取っていく事で、ココロの病予防の助けとなってくれます。

また、それまでは車で通り過ぎるだけだった道を歩いてみると「こんなところにこんなモノがあったんだ」と新たな発見をすることもありました。
この「新たな発見」はココロへの良い刺激となり、明日はまた違う道を歩いてみようと、少しづつココロが前向きになっていけました。

生活リズムを作る

これは当時、様々なうつ病サイトなどを私が見て共通して書かれていたことです。
うつ病を始めとするココロの病になる方の多くは「生活リズム」が乱れています。

生活リズムイメージ

日中、他のみんなは学校や仕事に行っているのに自分は…という罪悪感から部屋に引きこもってしまい、陽が落ちるに連れてその罪悪感が薄れて来て 夜になると少し元気になって活動を始める。

これが習慣となってしまい昼夜逆転の生活になったり、起きたり寝たりを繰り返す不規則な生活になります。

このような生活リズムは精神的に不安定になってしまうだけでなく、睡眠が足りなくなってしまい体調にも影響を与えます。

また睡眠不足が更にココロを不安定にさせて不安が増し、うつを悪化させてしまいます。

不眠イメージ

私がうつ病回復の中で一つだけ決めごとをして、それだけを続けることで回復して来ました。

それは「毎朝 同じ時間に起きる」 これだけです。

朝の5時30分に起きる。
これを毎日繰り返しました。

この時間に起きて、朝の一連の作業(洗顔、朝食、新聞を読む、お茶やコーヒーを飲む…)をした後、眠かったら二度寝する。

午後に眠気が来たら昼寝をする。
それで夜になって眠れなくて深夜に寝たとしても、次の朝は必ず5時30分に起きました。

この生活を続けることが習慣化されて生活リズムが整ってくると、ココロの安定を感じられるようになって回復していきました。

「続ける」ことは難しいですが、その成果は確実に表れることを学べました。

集中出来る趣味を見つける

これは「没頭することで考える事を止める」時間を作る、という意味です。

不安になるからうつっぽくなり、それがさらに不安を呼んで深みに嵌っていきます。
このような精神状態のときは何かを考えても答えは出ず、妄想による不安が増すばかりとなっています。

そこで意識を他に向けてそこに集中することで、考えること自体を止めてしまう時間を作ってみましょう。

私のところに通われているお客様の中で「プラモデル作り」を始めた方が居ます。

子供の頃は親からそんな趣味を持つことを許されず、勉強を強制されていた方でアダルトチルドレンとなり、だいぶつらい想いを続けて来られました。

その方が大人になった今、子供の頃にしたかったプラモデル作りをすることでインナーチャイルドを癒すと共に、集中する時間を作ることで 意識を変えていく事をした結果、不安にも上手に対処出来るようになり、うつの回復につながっていきました。

趣味を持つイメージ

ここで大切なのは「時間を決める」ことです。
この方の場合、お仕事から帰って来て寝る前の30分をこの時間に充てました。
(休日はもう少し長くしたそうです)

例外として何か不安を感じた時やうつっぽくなった時にはその時間に関係なく、机に向かったところ不安は消えたそうです。

他のお客様でも「部屋の片づけをする」とか「ウォーキングに出る」など、身近にすぐに出来ることを続けることでココロの安定を保たれている方も居ます。

このように自分が好きなことに集中することで意識を変える習慣を付けると、不安になることが怖くなくなります。
結果としてココロの回復につながっていきます。

これらを参考にして頂いてココロの病の予防をココロ掛けると共に、ココロの中にあるモヤモヤは誰かに話すことで不安やストレスを溜めないようにして下さいね。

うつ病 は「ココロの疲れ」から起こります

「うつ病はココロの風邪」などと言われますが、これはあまりにうつ病を軽く見過ぎています。
時には自殺など、命に関わることもあることを忘れないでください。

うつ病はココロが疲れてしまっている状態で、憂うつな気分やさまざまな意欲(食欲、睡眠欲、性欲など)の低下といった心理的症状から始まり、色々な身体の症状が表れて来ます。

つまりその疲れから、ココロや脳の活動が鈍くなっている状態と考えることもできます。

私たちは日常生活の中で、時折憂うつな気分を味わいます。
不快な出来事によって食欲などが落ちることもあります。

ココロが普通の状態であればストレスを解消する事などによって、或いは時間が経つことでココロも元気を取り戻します。

ですが憂うつな気分や不快な想いが時間の経過とともに改善しない、あるいは悪化する場合には日常生活への支障が大きくなり、「病気」としてとらえることになります。

そのため、仕事・家事・勉強など本来の社会的機能がうまく働かなくなり、また人との交際や趣味など日常生活全般にも支障を来すようになります。
(ココロを「脳」と読み替えて頂いても結構です)

また、うつ病はその他のココロの病でもその症状が表れます。

不安障がいなど○○障がいと名の付くココロの病なども、うつ病と深く関係している事があります。

うつ病にもタイプがあります

・メランコリー型うつ病
典型的なうつ病のタイプ。
さまざまな仕事や責任、役割に過剰に適応しているうちにココロが疲れ切ってしまうような経過をたどってしまいます。

特徴としては、良いことや楽しいことがあっても一切気分が晴れない、明らかな食欲不振や体重減少、気分の落ち込みは決まって朝がいちばん悪い、 早朝(通常の2時間以上前)に目が覚める、過度な罪悪感、などがあります。
(うつでHealing Forestを訪れる方のほとんどがこのタイプです)

・非定型うつ病
良いことに対しては気分が良くなる、食欲は過食傾向で体重増加、過眠、常にだるさを感じる、他人からの批判に過敏、などがあります。

・季節型うつ病
「冬季うつ」に代表されるような、特定の季節にうつ病を発症し季節の移り変わりとともに回復します。
梅雨や季節の変わり目といった時期でも起こる可能性があります。

・産後うつ病
産後4週以内にうつ病を発症するお母さんが多いようです。
ホルモンの変化、分娩の疲労、子育てに対する不安、授乳などによる睡眠不足など、ココロが不安定になる要因が重なることが影響していると考えられています。

他にも新型うつ病や現代型うつ病といったモノがありますが、現状でこの定義はあいまいです。
しかし実態として悩んでいる方が増えていると思われます。

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「うつ病」に至るメカニズムとは

うつ病を引き起こす原因はひとつではありません

つらい出来事が発症のきっかけになることが多いのですが、それまでの人生の中でのつらい経験が重なっているなど、 これまでの人生の中で起こる様々な要因が複雑に結びついて発症すると考えられます。

・環境要因
大切な人(家族や親しい人、ペットなど)の死や離別、大切なものを失う(仕事や財産、健康なども含む)、人間関係のトラブル、家庭内のトラブル、職場や家庭での役割の変化(昇格、降格、結婚、妊娠など)がその要因の一部と考えられます。

・性格傾向
義務感や責任感が強い、仕事熱心、完璧主義、几帳面、凝り性、常に自分を犠牲にし他人を優先して関係を保とうとする人は、その気遣いも多いということになります。

気遣いの成果が伴っているうちはココロも満足しストレスもあまり感じませんが、成果が出せない状況が生じたり、それによってココロが疲弊してしまうと発症の危険が高まります。
(これは「アダルトチルドレン」の特徴とも一致しています)

その他「遺伝的要因」「慢性的な身体疾患」も発症要因となります。

うつ病になりやすい人
うつ病になりやすい人の特徴

こんな状況の人は『うつ病』になりかけているかも知れません

うつ病の主要な症状である「憂うつ感」の特徴として、以下のようなモノがあります。

・楽しみや喜びを感じない
いつもなら楽しめていたことでも、楽しみや喜びを感じなくなります。
何をしていても憂うつな気分を感じてしまいます。

私はTVでお笑い番組やバラエティ番組を観るのが好きだったんですが、うつ病になりかけの頃にはこのような番組を観ても面白さを感じられず、 笑うことが出来なくなっていました。

・良いことが起きても気分が晴れない
何か嫌な想いをするきっかけとなった出来事や要因が解決したり、自分にとって良いことが起こっても気分が晴れない状態が続いてしまいます。

逆に次の不安が頭の中に常に浮かんでくるような感じがするかも知れません。

・趣味や好きなことが楽しめない
健康な状態であれば、嫌な気分のときに大好きな趣味で思い切り汗を流したり、集中・没頭することで気分が晴れたりするものです。

ですが、うつ病になっていると楽しめないどころか、疲労感ばかりが増してしまいます。


私の場合、音楽が好きでライブなどをよく観に行っていました。

ですが「うつ」っぽい傾向が出てきた頃はライブに足を運ぶことが億劫となり 無理して行っても楽しくない、音に乗れない、むしろその場所にいる自分に「自分は楽しんではいけない」といった罪悪感のようなモノを感じていました。

他にも疲れているのに眠れないとか、常にネガティブな事を考えてしまう、お腹の辺りに重苦しさを感じていたり、いつも吐き気がするなど、 体調の変化にも気を付けておく必要があります。

うつ病に関する誤解が回復を遅らせる?

あなたはうつ病に罹った時、それを家族や友人、知人や同僚に伝えることが出来ますか?
恐らく出来ない方が多いだろうと思います。

これはうつ病に関して「重大な精神病と思われてしまうのが嫌だ」と考えてしまうような部分が日本全体にあるから、と考えています。

心療内科という診療科目が出来て以降、少しづつそのような考え方は減って来てもいるのですがまだ、日本人はココロの病に対しての誤解や偏見が多くあるようです。

このような環境から「うつ病と知られたら降格させられてしまうのでは?」とか「うつ病だと知られたら『アタマがおかしい人』と思われるんじゃないか?」 などと不安を感じて、うつ病でつらい自分を隠し、我慢して学校や仕事に行ったり家事をして、更に自分を痛めつけて病気を悪化させてしまっている方が多いはずです。

うつ病は誰でも罹る可能性があるココロの病です。
風邪やガンと同じ「病気」です。

ココロが弱いからとか、根性が足りないから罹るわけではありません。

むしろつらさや苦しさを我慢し過ぎてしまうような責任感が強い方、無口で辛抱強い方(周囲からそう見える方)が罹りやすいと言えます。

例えば誰かから頼まれごとをされても、絶対に「無理」と言わない人。
逆に自分からは周囲に助けを求めない人。

こういう人の方がうつ病を始めとするココロの病に罹りやすいと言えます。

ココロを守る

このような方々を減らすためにも、ココロの病に対する誤解や偏見をなくし、病気に対する理解が得られるような社会環境を作ることが 大切です。

うつ病は恥ずかしい病気ではありません。
回復のためにはそれを恥ずかしいと思わせないような「周囲の理解と協力」も必要です。

「うつ病」は必ず回復出来ます

通院治療とカウンセリングを並行して行いましょう

うつ病を長く患ってしまう方が居ます。
Healing Forestにも10年近く『うつ病』で通院を続けている方が訪れます。

このような方は処方されるお薬を飲むだけでカウンセリングを受けていないため、いつまでもココロが回復しないと考えられます。
(うつ病は再発の可能性があることから「完治」ではなく「回復」というコトバを使います)

そこでうつ病の回復に必要なことは以下の通りです。

「休養」「薬物療法」「精神療法・カウンセリング」

「休養」とはまさに文字通り、ストレスを感じることなくココロもカラダも安心出来る環境で休むことです。
実はこれが意外と難しく、家族や友人、職場など周囲の理解が不可欠となります。

学校や仕事、家事などを休むことに罪悪感を感じてしまいがちですが、ここを周囲の人たちがフォローすることで安心感が生まれます。

「薬物療法」は医師から処方される薬を服用することで、体調やココロの状態を維持、回復させていく事を目的とします。

風邪などカラダの病気で使われるお薬と違い、うつ病などで処方されるお薬に抵抗を感じる方も居ますが、医師の指示通りに服用していれば問題はありません。

お薬に関する不安はご自身が納得出来るまで、医師に相談されることをお勧めします。

出来る限り不安を払しょくすることも『うつ病』の治療では大切です。

カウンセリングイメージ

「精神療法・カウンセリング」の中には「認知行動療法」「森田療法」「内観療法」などさまざまな治療法がありますが、 共通している点はご自身の中に持つ「生きる力」を見出す点です。

重要なこととして、精神療法・カウンセリングはココロの専門家が一方的に行うものではなく、患者さんが専門家とともに考えていくという自主性が必要になります。

うつ病からの回復に必要なモノは通院による投薬治療と「カウンセリングを受ける勇気」です。
その手当てが早ければ早いほど、回復への期間も短くなります。

逆につらさを我慢したり、周囲の目を気にして「心療内科やカウンセリングに行くなんて恥ずかしい」と症状を放置する事は自分で「自分」を苦しめ続けてしまい、 さらに症状を悪化させるだけです。

あなたのココロを軽くして生き方を変えるためにも、カウンセリングやセラピーを積極的に利用して下さい。

「うつ病を治して楽しい人生を送るぞ」という意志を持つことが出来れば、カウンセラーはその想いを全力でサポートします。

傷付いたココロの回復に必要なことは

なぜカウンセリングは「続ける」ことが大切なの?

ココロは後戻りするらです

新しい学校や新しい職場など、新しい環境・新しい人間関係が始まる時、人は誰でも緊張して不安になります。
なぜ不安になるのでしょう?

人のココロはそれまで慣れ親しんできたものから離れて、何か新しいことを始めようとする時、それを嫌がるからです。

通常は少し時間が経てばその環境にも慣れて、新しい人間関係を築くことも出来ます。

ですがアダルトチルドレンはなかなかその環境に馴染めない、人間関係がうまく行かないとなってしまい、ストレスを溜め込んでしまいます。

しかもココロは不思議なモノで、それまでの環境や人間関係がつらかったり、苦しかったりするようなモノでも、そこから離れて新しい環境や人間関係に入ることの方が怖いため、そうなることを拒否するんです。

新しい環境、新しい人間関係になれば楽になれるとアタマでは分かっているんですけど、ココロはそれを拒否します。
それは「慣れていない」から。

慣れていないということをココロは拒絶してしまうため、それまでがどれだけ苦しくつらい環境であったとしても、そちらの方が「慣れている」ため、つらい生き方を続けようとしてしまいます。

カウンセリングを継続することは…

カウンセリングでもこれと似たようなことが起こって来ます。

カウンセリングを受けた直後は自分でも話が出来た、これまで出来なかったことが出来たという達成感からココロは少し上向きます。

ですがココロは「新しいこと」を拒絶しますので、上向いたココロを元に戻そうとします。

つらかった自分や苦しい自分をカウンセラー相手に話すことでココロは少し楽にはなるのですが、次のカウンセリングを継続しないことでココロは元の「居心地の良い」状態に戻ろうとして、また苦しい自分に戻ってしまいます。

苦しくつらい自分に慣れているから、その生き方に「慣れている」からそこに戻ろうとする

こうしてコトバにしてみると非常におかしなことが、人のココロの中では起こっているんです。

慣れているから居心地が良い、そんな風にココロは認識しているのでこの「間違った思い込み」を変えるには、時間が掛かるんですね。

カウンセリングを継続することは、その「元に戻ろうとするココロ」が元に戻り切る前に、次のカウンセリングで更に前向きな自分、ココロが楽になった自分をココロに経験させます。

すると元に戻り切る前にまた少し、ココロが上向きます。

3歩進んで2歩下がる。 けど結果として1歩進んでいる。

この積み重ねがココロを軽くし、やがて前向きなココロの状態が「いつもの状況」になりそこに慣れて少しづつ居心地が良くなり、ココロの回復につながります。

うつ病から回復してココロ穏やかに日々を過ごすために

1回のカウンセリングで悩みがすべて解決し、ココロが回復される方はほとんどいません。

現在カウンセリングを利用される方の多くはココロが悲鳴を上げ続けて、その限界まで来てもまだ我慢して、どうしようもなくなって初めて来られる方ばかりです。

カラダの病気に例えるなら健康診断でガンが発見されても、初期であれば大掛かりな手術の必要は無く、投薬による治療や内視鏡・腹腔鏡による手術などで回復出来ます。

ですがそのまま放置してしまうと病状は進行し、手がつけられない状態にもなってしまいます。

カウンセリングに来られる方の多くはこの症状が進んだ状態になっても痛みや苦しみを我慢して、末期状態のギリギリになって初めてカウンセリングルームを訪れているようなモノです。

カラダの病気であれば薬を飲むとか手術などで早いうちに回復出来ますが、ココロは上記のような不思議な性質を持っていますので状態が悪くなればなるほど、 回復への時間も長くなってしまいます。

どちらの方が回復が早くなるか、手を尽くさなければならなくなるかはお分かりになると思います。

ですから多くの方がカウンセリングを継続することで少しづつ、回復の階段を一歩づつ上がっていく事になります。

カウンセリングの進め方イメージ

Healing Forestに通われている方で、4年以上カウンセリングを継続されている方も居ます。
こういう方は本来のカウンセリングの利用の仕方になっています。

2ヶ月に1回程度お越しになって、カウンセリングの場で愚痴やストレスを吐き出して、スッキリして帰っていく。
これで「ココロの健康」を保つ。

これが本来あるべきカウンセリングの利用法です。

この方も当初は1週間~10日に1度のペースでカウンセリングを始められ、それから2週間に1度、3週間に1度、1ヶ月に1度…と少しづつ間隔を開けながら、ココロが後戻りする前にカウンセリングを継続された結果、現在までうつ病の再発もなく過ごされています。

回復の度合いや回復までの期間はそれぞれのこれまでの生き方やその時間、更にどれだけ自分のココロと向き合い回復しようと思えるかで変わって来ます。

なので一概に「○○回のカウンセリングで回復出来ます」とはお伝え出来ませんし、お約束も出来ません。

ですが回復したい、変わりたいというモチベーションさえ保てれば必ずココロは回復しますし、うつ病も克服出来ます。

もちろんアダルトチルドレンも素敵な個性として生かすことが出来るようになります。

そのためにもしっかりとカウンセリングを受けて頂いて、自分と向き合う時間を作って頂ければ、Healing Forestはあなたの想いに応えるべく全力でサポートいたします。

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自己肯定感と潜在意識

自己肯定感と自己否定感 自己肯定感 様々なところで見聞きする言葉です。(自己信頼、自信という言葉も同義です)さて、この「自己肯定感」とはどんなものでしょう? 今の私…