自己肯定感と潜在意識

自己肯定感と自己否定感

自己肯定感

様々なところで見聞きする言葉です。(自己信頼、自信という言葉も同義です)
さて、この「自己肯定感」とはどんなものでしょう?

今の私は「今の私」で大丈夫

こんな想いを無意識(潜在意識)に持てている、そんな風に考えて下さい。

私は自己肯定感のお話をする時、同時に「自己否定感」についてもお伝えしています。

「自己肯定感」と「自己否定感」 どちらも必要 大切なのはそのバランス

どういう事でしょう?

  • 私には知らないことがたくさんあります
  • 私には分からないことがいっぱいあります
  • 私には出来ない事が山ほどあります
  • 私には苦手なモノや苦手な人が結構ありますし、います

(これ全部、私の事です)

これらは「自己」を「否定」していますね。

ですが、知らないことは「知る努力」をすれば良いし、出来ない事は「出来るように努力」すれば良いし、或いはそれが出来る人に「教わる」なり「手伝って」もらうことで「出来る」ようになるかも知れないし、苦手な人とは無理に付き合う必要はないし、仕事などでどうしても付き合わなければならない場合は、最低限の付き合いに留めれば良いし、その努力をすれば良い。

こうして自己否定した材料を、自分への「課題」とすること、そしてそのための努力をしてみることが、自己肯定につながっていけます。

その結果は問題にしません。

上手く行けばそれは「達成感」として自己肯定出来るようになりますし、もしうまく行かなくてもそれは引き続き「課題」とすれば良いだけなんです。

人がその人生の中で出来る事には限りがあります。
全てのことが出来るようになるわけではありませんし、そんな人も居ません。

このような努力をしていくことで、人はその人生を終えるまで成長し続けられます。

そう考えると、人は死ぬその瞬間まで伸びしろがあって成長出来る、そんな風に考えてみて下さい。

「自分は完璧でなければならない」という間違った思い込みがそこにあると、それが出来なくなってしまい結果的に自分で自分を壊してしてしまいます。

出来ない事を嘆いて終わり、ではなく、それを出来るように努力を「出来るだけ」してみる。
そのような意識を身に付けることが出来れば、自然と自己肯定感は上がるモノです。

自己肯定イメージ

自己肯定感を育む子育てとは

子育ての場合、子供に対して上記のような接し方をすれば、その子はしっかり自己肯定出来るようになります。

出来たことをしっかりと認めてあげて、出来なかったことはどこに問題があったのかを一緒に考えて、時にはちょっと手伝ってあげる。

あくまでも主体は「コドモ」です。

自分で考えて行動し、そこから得た経験を自分で検証してみる。

ちょっとしたヒントは与えても、すべてを親がしない。(準備も含めて)

このような育て方が出来ると、その子は自己肯定感を持つと共に、一定の年齢になって来ると精神的自立も果たせるようになるんですね。

自己肯定感を育てるイメージ

ぜひ、子育ての参考になさってください

潜在意識の不思議

私たちは潜在意識に支配されている

ココロはどこにあるんでしょう?

この問いに関して宗教や哲学、科学や心理学などで様々に定義されていますが、実は未だによく分かっていません。

私はカウンセリングや講座の中で「ココロ=潜在意識(無意識)」とお伝えしています。

私たちが日々生きる中で行なっている様々な活動、その90%以上は潜在意識によって支配されている、というのは有名な話ですね。

「無意識にやっちゃってるんだよねぇ」とは誰にも経験があると思いますが、まさにそれです。

その割合は下の図にあるような、氷山で表されることがあります。

潜在意識イメージ
人の行動に影響を与えている意識の割合

顕在意識とは「今日はまず○○をやって、それから□□をして、その後△△をして…」というような、脳で段取りを考えて行動する時に働きます。

ですが潜在意識とは、このように頭で考えていないのに体が勝手に行動をしている状態の時、常に働いているんです。

例えばあなたが歩いている時「右足出して、左手出して」なんて考えてはいないはずです。

逆にこれを意識してしまうと、一瞬迷ったり、足がもつれてしまうかも知れません。

例えば毎朝の事を思い出してみて下さい。

朝、目が覚めてからあなたは何をしているでしょう?

朝ご飯を食べたり、新聞を読んだり、顔を洗ったり、着替えをしたり…といった行動をしていると思うのですが、それらはほとんど毎日、病気や外泊をしたような時以外はほぼ同じ流れで、同じ行動を何も考えずにしているはずです。

他にも服を着る時に左右どちらの袖から腕を通すか、靴を履く時どちらの足から履くかなど、その行動を振り返った時まさに「無意識に」していることの方が多いことが分かっています。

このように私たちの日々の行動や思考は顕在意識が5~10%に対して、潜在意識が90~95%という割合で支配されています。

生きづらさも潜在意識によるもの

人は行動をする際、そこに何らかの目的を持っています。

○○をするために□□の行動をする、ということです。

先ほどの朝ご飯を例に取れば、生命活動を維持するためには栄養が必要であり、それを補給するために食事を摂るわけです。

潜在意識の最も重要な使命は「自分を安全・安心に生かす」ことです。

これは行動を起こさせる目的にも影響を与えています。

おかしな話をするようですが、生きづらさを感じながら日々を生きるというのは、潜在意識が「その方が自分にとって安全・安心である」と理解しているからなんです。

潜在意識の思考イメージ

よく分からないことを言っている、と思われますよね?

実は潜在意識って「自分」と「他人」の区別がありません。

また「良い」「悪い」の区別もしません。

目の前にある現実をそのまま、受け取っているんですね。

その現実を見て何をするのがいかに安全・安心かを自分にとって「良い・悪い」は関係なく判断して、私たちに行動を起こさせます。

つまりそれまでの人生の中で、生きづらくいる方が自分にとって安全という経験をし、そんな判断をしているはずなんです。

これが無意識に行なわれているため、自分では何でこんなに生きづらいのか分からないまま過ごす事になります。

それがアダルトチルドレンのココロの奥に隠れているモノです。

潜在意識を変えれば生き方が変わる

ヒーリングフォレストでのカウンセリングは、この潜在意識の特性を利用した問題改善を行なっています。

生きづらさの元にある問題にフォーカスし、そこで何があったのかを知ることで「間違った思い込み」に気付いて、そこから問題の改善を行なっていきながら潜在意識を変えていきます。

日々の行動を意識的に見直すことで、新たな行動様式を潜在意識に覚え込ませることが出来れば、そこから先は無意識に楽しい日々を送れるような行動に変わって行けます。

昨日と同じ今日を過ごせば、明日も今日と同じです。

昨日と少し違うことを今日すれば、明日が少し変わります。

明日を変える勇気を持って、カウンセリングにお越しください。

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栃木県宇都宮市近郊での心理カウンセリングはヒーリングフォレストへ

宇都宮市の子育て政策-勉強会にて(1)

昨晩は仕事上がりで「宇都宮市の『子ども政策』」のお話を聴きに行ってきました。

地域支え合い研究会というところが主催で、市の子ども政策課の方が来て今の宇都宮市でどのような子どもに関する政策が行なわれているのか、ということだったのですが、中でも「子どもの貧困対策」についても話されるとのことで、そこのお話を特に訊きたいと思い参加して来ました。

そもそも結婚しておらず子どももいない、子育て経験全く無しという私が子育ての悩みについてカウンセリングをするのってどうなの?という方も居るんですけど、そこは私のところに来られるお客様の多くはアダルトチルドレンが絡んでおり、そこから我が子への虐待はその不安からカウンセリングに来られるわけです。

そういった方の中にはやはり貧困という問題を抱えている方も居たりして、そういう方のため物理的な支援にどのようなものがあるのかをこちら側で知っておけば、そこを伝えるだけでも少しココロに余裕が出来るかな、という想いもあります。

参加されている方はやはり子どもに関するお仕事をなさっている方や支援されている方などが多かったようで、市の担当者の方も話がうまく、現在の宇都宮市の現状や現在行われている政策、今後の展開まで分かりやすく話して下さったおかげで、私も色々と勉強になりました。

やっぱりそういった場所に「出向く」というのは大事だということを、自分自身でも改めて身に沁みました。
(お客様には「行動しましょう」といつも言っているくせに…)

まあとにかく知らなかったことが多い。
きっと子育ての経験があれば少しは知っていたかも知れませんけど、こんなに私には知らないことがあったのかと思い知りました。

例えば宇都宮って「共働き子育てしやすい街ランキング2022」という調査では、165自治体中5位なんですって。
(前年は2位だったそうで)
日経新聞や日経BP社の調査ですから、まあ間違いはないんだと思うんですけど、宇都宮って子育てしやすい街なのかぁ…なんて思いました。

一方でこれは全国同じ傾向として子供の数は減っているということもありますし、その対策として宇都宮への移住を促進している、というのも知りました。
(最近やけに宇都宮市のTVCMが流れているなぁ…とは思っていたのですが、これもその一環だそうで)

また今年の4月には「子ども家庭センター」というモノが市役所とその支所に窓口が開設されていた、というのも知りませんでした。

これは高齢者における包括支援センターの子ども版、というモノだそうで、担当の方のお話では児童相談所の一歩手前、という位置付けで考えて下さい、とのことでした。

高齢者の支援や介護に関する家族の悩みなどは地域包括センターに相談するのと同じように、子供や子育てに関する悩みから虐待に関することまで、これまで縦割りだったものを横断的に「子ども全般」という形にしたものなんだそうです。

ここには親が行っても良いし、子供が行っても良いし、近所で虐待や貧困が疑われるような家庭があれば、その家庭について伝えに行っても良いし、その家庭の人にこういう窓口があることを知らせても良いし、というように誰もが気軽に訪れられるように出来ているそうです。

これらの情報や取り組みなど全く知りませんでしたし、こういう事を市がやっていることを知っていれば、少なくとも宇都宮市在住のお客様にはこのような情報を伝えられるなぁ、と思いました。

質疑応答ではヤングケアラーやきょうだい、虐待に関する質問も出ていましたが、そこはやはり課題だということも分かりました。

やはり役所が作る政策というのは困っている人がそれぞれの場所や窓口に「行く」必要がある訳ですけど、ヤングケアラーやきょうだい、虐待を受けている子供や虐待をしてしまっている親なんかはそういった場所には行かないし、そもそもそういう窓口があることも知らないだろうし、一方で役所側が積極的に介入することも出来ないし…ということで、そこはひとまず「互助」という形での地域連携に頼むところが現状では大きいとも話されていました。

もちろん学校や教育委員会などとも連携はしているそうで、そういったことが疑われる子供に対しては声掛けはするそうですが、そういう子たちは虐待などを隠しますし、ヤングケアラーやきょうだいと言われてもそれが「当たり前」になっているので自覚もないわけで、そこをどう伝えていくか、どう拾い上げていくかは課題となるとのお話でした。

その意味でいうと市で行われている政策などを周知する方法にも課題はある、とも指摘されました。
よほど用事でもない限り役所のホームページなんて見ないですし、広報を細かく観ている人ってどれだけ居るんでしょう?
(少なくとも私はほとんど見てません)

先ほどのTVCMを始めとして、SNSの利用も始めてはいるそうですがそれにしてもそういった活動が始まっていることすら知らない方が多いことを考えれば、何か根本的に周知、広報の仕方を変える必要もあるのかな、と個人的には感じました。

ただこのような形で行政と民間との対話によって出来るモノもあることが分かって、それによって少しでも救われる親子が増えれば良いし、そこに何かしら力になれたら私も嬉しい、という想いを持ってこれからは少し行政の活動にも目を向けてみようと思いました。

栃木県のアダルトチルドレン・うつ克服カウンセリングルーム ヒーリングフォレスト ブログ より

宇都宮市の子育て政策-勉強会にて(2)

先日、宇都宮市の子ども政策についての勉強会に参加してきた、とお話しましたが、そこで配布された資料の中に気になる項目があったので、今日はそのお話をしようと思います。

宇都宮市が行なっている子ども政策の中には、子供たちが主体となって会議などを行ない、そこで出された意見などを参考に政策を決定していくというものもあるんだそうです。

子どもたちにアンケートを実施して、その結果を元に有志の子供たちが会議を開催して意見交換を行う「イノベーションmiyaユース会議事業」というモノがあって、そこで「あなたがあなたの周りにいるオトナにして欲しいことは何ですか?」というアンケートを実施しました。

アンケート対象は10歳から18歳まで、複数回答だったようですがその結果が…

①自分の良い所や頑張ったことを認めて欲しい
②自分の意見を聴いて欲しい
③困った時に助けて欲しい
④あまり口出しせず、見守って欲しい
⑤尊敬出来る人で居て欲しい


さて、みなさんはこの結果をどのように感じるでしょう?
「あなたの周りにいるオトナ」に対して、子供たちはこのような要望を持っている、というのは私には意外に思えて、ある種の危機感も感じました。

これは宇都宮市の子供たちへのアンケートということですが、こういった内容ではそれほど地域によって大きな差は出ないと思うので、おそらく全国の10代の子供たちはこんなことを思っているのかな、と考えています。

周りにいるオトナ、と言っても子供の場合その多くは「親」や「教師」なのではないか、と想像するのですが、親や教師は子供たちに対してこのようなことが出来ていない、というのをこのアンケート結果は物語っているんだろうと考えます。

一番多い「認めて欲しい」や「意見を聴いて欲しい」という希望があるということは、これらの子供たちは一様に自己肯定感が低い(資料の中では自己肯定感の欠如とまで言及しています)と言えます。

何故このような結果が出たのかと更に考えると、恐らく大人たちも自分を「肯定」出来ていない、自分も「肯定されてきた経験が乏しい」から我が子にもそれが出来ていない、どう肯定すれば良いか分からないというようになっているのでは、と考えられます。

また国の政策で夫婦共働きを推奨している結果として、親子のコミュニケーション時間が減っていることも関係していると思われます。
親子のコミュニケーションが大切、と多くの親は分かってはいるはずなのですが、物理的にその時間が取れないとなれば必然的にその時間は減ります。

子どもから親に話したいことがあったとしても、両親が忙しかったり、疲れている様子を見るとそれを止めてしまっていることも考えられます。

親自身の自己肯定感が低いとなるとこれはさらに深刻で、自分がされて来ていない、自分が経験して来ていないことをやれと言われたところで、どうすれば良いのか分からない、となってもそれは当然のことです。

そこでやってしまいがちなのが「何でもかんでもやたらと褒める」ことです。
子どもが出来たことに対して褒めることは大切なのですが、何でも褒めれば良いというモノでもありません。
出来るようになるまでの過程をしっかりと見てあげることも大切ですし、その過程の中では出来ない事もあったはずなので、そういうところを特に褒めてあげることが「認めて欲しい」ところなのではないかな、と思います。

また、当然ながら出来ないことだってある訳で、それをどう導いていくかということが「自分の意見を聴いて欲しい」「困った時に助けて欲しい」となっていると考えた場合、そこの不足も考えられます。

「何でそんなことも出来ないんだ(分からないんだ)」などと怒るのは論外ですが、「また次に頑張れば良いよ」という認め方も問題があります。

子どもが出来なかったことには必ずその原因や理由が存在するはずなので、まず子供自身でそれを考ることも必要なのですが、オトナがそこで「一緒に考えてみようか(やってみようか)」という姿勢を見せることも非常に大切です。

オトナがそれをやってあげるのではなく、どうすればそれが出来るようになるのかをその過程を踏まえながら一緒に考え、時にヒントを出しながら子供のやる気を導き出していく。

時間も掛かるし手間も掛かりますが、それが出来た時の達成感は子供にとって自己肯定感を上げることになりますし、オトナ達への信頼にもつながります。

もちろん時には「怒る」ことも必要です。
ですがどんな時に起こるのか、と考えた時、私はいつもお客様に「自分の命、他人の命に直接関わるようなこと」に対してはしっかりと怒るべき、と伝えています。

命に関わるという危機感は、優しい物言いでは伝わらない時もあります。
例えば道路にいきなり飛び出すという行為などは、直接自分の命に直結します。
そんな時に「だめだよぉ、飛び出しちゃぁ」という一言を、優しく言ってもなかなかそれは伝わりません。

命に関わるようなことに対しては真剣に、しっかりと怒る。
そしてそれは「あなたの命を大切に思っているんだよ」という想いがあることも同時に伝える。
そうすればその想いは子供にも伝わるはずですし、きちんと自分を大切にしてくれている、と感じてくれるはずです。

またこれらのことを実践していくことは、オトナ自身も自己肯定感を上げていけることにつながっていくと考えています。
「子育ては親育て」などと言われますが、親も自己肯定感をしっかりと上げていくことが、子供にも伝わっていくことだけは間違いありません。

子どもの自己肯定感を上げるためにはまず、オトナも自己肯定感をしっかりと持っていること。
オトナに課された使命は非常に大きいな、とこのアンケート結果を見て感じました。

 

自己肯定感の低さで悩んでいる方は、カウンセリングを通じてあなたのココロの中にある問題と向き合いながら、お子さんのためにも変わって行く努力をしていきましょう。

あなたの頑張りをしっかりとサポートいたします。

栃木県のアダルトチルドレン・うつ克服カウンセリングルーム ヒーリングフォレスト ブログ より

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