アダルトチルドレン(アダルトチャイルド、AC)とはこんな人
アダルトチルドレン
あなたは「あなた」が好きですか?
「いなくなりたい」「消えたい」と思っていませんか?
毎日がつらく、「やる気」が起きず、鬱々とした日々を送っていませんか?
このような「生きづらさ」を抱えてしまうのはあなたのココロの奥に「アダルトチルドレン(AC、アダルトチャイルド)」が隠れているからかも知れません。
以下に挙げるのはアダルトチルドレンに見られる特徴です。
- いつも何か原因のよくわからない息苦しさを感じている
- いつも同じようなパターンで人間関係が悪くなってしまう
- 他人や自分を信用できないが、愛情はもっと欲しいと思っている
- 子供に感情的に接してしまったり、すぐに叩くなど手をあげてしまう
- ギャンブル、アルコール、買い物、恋愛などへの依存傾向がある
- いつも自分を責めてしまう(自分が悪いと思ってしまう)
- ちょっとした事でもすぐに傷ついてしまう(HSP)
- 他人に異常に攻撃的になったり、他人に批判的な感情が浮かぶ
- 常に自分を犠牲にしなければといけないと思っている
- 生活の中でリラックスしたり、楽しむ事が出来ない (自分は楽しんではいけない、もっと頑張らなくてはいけないとの思い込みがある)
- 常に孤独感、疎外感を感じている
こんなことを日々感じながらつらく、苦しい毎日を送っているあなたは「アダルトチルドレン(AC)」かも知れません。
※愛着障害や複雑性PTSD、発達性トラウマ障がい、きょうだい・きょうだい児やヤングケアラー、HSPなどもその一つです。
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「アダルト チルドレン(AC)」ってなに?
「アダルトチルドレン(AC)」
これを「大人になり切れていないオトナ」と勘違いされている方がいます。
アダルトチルドレンを「病気」だと思っている方も居ます。
これはどちらも大きな誤りです。
また、自分が過去に経験したトラウマからアダルトチルドレンになってしまっていることに気付かないまま、苦しんでいる方も沢山います。
医師やカウンセラーでもACを知らず見逃されている場合があるので、患者さんやクライアントさんがACであることに気付かないまま、投薬による治療やカウンセリングを続けているケースもあります。
「知らない」ために誤解や勘違いをしていたり、知らないためにいつまでも苦しみを抱えてしまっている方がまだまだたくさんいる、というのが現実です。
カウンセリングに来られる方で「もしかしたら…」と思い、こちらからアダルトチルドレンについてお話しすると「それって私の事です」と気付かれる方が多い事からも、 まだまだアダルトチルドレンを知らない方がたくさんいることを思い知らされます。
「アダルトチルドレン」とは子どもの頃に居た環境(主に家庭)で必要な愛情を受け取る事が出来ず、訳も分からないまま理不尽なつらさを経験し、大人になっても幼くつらい自分(インナーチャイルド)がそのままココロの中に居て、「生きづらさ」という形で助けを求めている、つまり「コドモの頃に『コドモらしく』居られず、オトナのように振舞うことでその環境を生き延びてきた人」、こんな風に理解してください。
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アダルトチルドレン 5つのタイプ
アダルトチルドレンには、主に5つのタイプがあると言われています。
①ヒーロー(優等生・家族の誇り)
家族の期待を一身に背負い、周囲の期待に応えるために、『優秀ないい子』『しっかりした子』であろうとします。
自分が期待に応えることで家族の関係が一時的に良くなるので、完璧を目指し〝もっと、もっと〟と頑張り続けます。
本当は休みたいし、無邪気に遊びたいけれど、立ち止まることや間違うことを恐れて、頑張ることをやめられません。
頑張ることをやめたら、自分の価値は認められないと思っているからです。
②スケープゴート(問題児)
ヒーローとは真逆のタイプで、家族の問題を自分の内側にため込み、家でも学校でも何かと問題を起こします。
そうすることで家庭の中にある問題からみんなの目をそらしたり、家族の不満や憎しみを受け止めているのです。
『自分がいなければ家族の関係は円滑になる』と思い込んでいて、『寂しい』『助けて』という言葉の代わりに、怒りや破壊的な行動で自分を表しています。
③ロスト・チャイルド(忘れられた子)
褒められたり問題を起こしたりするのではなく、自身の存在を目立たないようにして、そっと息をひそめることで自分を守ろうとするタイプです。
表向きは『大人しくていい子』『放っておいても大丈夫な子』に見えますが、内側にはストレスをため込んでいて『私はどうでもいい存在なのでは?』と孤独を感じています。
自分の殻の中から踏み出すことを恐れていて、大人になってからも人の顔色をうかがって行動する傾向があります。
④クラウン・ピエロ(道化師)
家族の緊張を和らげたり、場を和ませる役割を演じています。
自分がわざとおどけることで争いが起こるのを回避しよう、みんなに笑ってもらおうと常に気を配っていて、周囲がトゲトゲした雰囲気になると不安になります。
表向きは社交的に見えるので誰からも好かれやすいですがココロに壁を作りやすく、ココロの中には大きな孤独感を抱えています。
自分のつらさを言葉にすることや、誰かの目を真っ直ぐに見て話すことが苦手なのも特徴です。
⑤ケアテイカー(世話焼き・おせっかい)
トラブルの多い家庭の中で幼い頃から家族のお世話をしたり、問題の後始末をしたり、愚痴や相談を聞いたり、カウンセラーのような役割を担っています。
自分のことはいつも後回しにして調整役になることで、周囲の役に立とうとするのです。
他人の痛みを自分の痛みのように感じ、困っていると放っておくことが出来ません。
常に周囲のことを考えているので自分の欲求や感情が分からず、依存傾向がある人につけ込まれやすいところもあります。
どの役割を演じるかは、子どもが生まれつき持っている性質にもよりますが、基本的には家庭の状況や置かれた環境、親から求められる役割によっても違って来ます。
一般的に第1子は『優等生』や『世話焼き』の役目を担うことが多く、真ん中の子は『問題児』や『忘れられた子』、末っ子は『道化師』の役目が多くなります。
またいくつかの役割を1人で演じる子もいて、ずっと頑張り続けて来た『優等生』が、あるときから突然『問題児』に変化することもあります。
アダルトチルドレン 3つの約束
アダルトチルドレンは、子供の頃に以下のような「3つの約束」を幼いココロで感じ取り、その後の生き方の元になります。
・話すな
家庭やその家庭環境の中で何かを話しても否定されたり、無視されたりという体験から「何を話しても受け入れてもらえない」と感じ取り、何かを感じてもそれを口に出さなくなります。
・信頼するな
本来、子供にとって親という存在は無条件で信頼出来る相手であり、家庭は安心して過ごせる場所であるはずなのに、ことごとく裏切られることで信頼出来なくなり、安心して過ごせなくなります。
信頼して自分が傷付くなら初めから信頼しない方が良い、そんな想いが出来上がり、それは自分自身にも、自分以外の他人にも適用されます。
・感じるな
自分が「楽しい・うれしい」と感じるようなことがあっても、それを親から否定されたり無視されたりすることで、そういった感情を持つこと自体が自分にとって傷付く、損をするようなことになってしまいます。
ならば初めから何も感じない、何も考えない方が楽と思うようになってしまうため、自分が何になりたいのか、どうしたいのかが分からない大人になってしまいます。
「自分」が分からないアダルトチルドレン
この3つの約束のような生き方を強いられると、子供は「自主性・自発性」を奪われます。
自分が欲しいモノやなりたいモノ、将来の夢などを否定されたり無視されたり、あるいは親の希望を押し付けられることが繰り返されると、もうそれ以上「自分」のことを考えなくなってしまうからです。
本来、自分の将来を考えたりすることは楽しいことなのですがそれを否定されると自分は「悲しい」「寂しい」思いをする。
ならばもう考えるのは止めよう、と潜在意識が学びます。
そうなってしまうともう自分のことを考えることは無くなり、周りの言うがままの生き方を続けることになります。
それは「相手に合わせた自分を作る」ことでしか自分を表現出来なくなり、生きづらさの元が形作られていきます。
Healing Forestでは初めてのカウンセリングの際、初回アンケートを記入していただきます。
その最後に「このカウンセリングを通じてどんな自分になりたいですか?」という項目があるのですが、ここが書けない方が多くいらっしゃいます。
それは「自分」を振り返らず、「自分」を顧みず、「自分」が分からないまま生きて来てしまった結果ともいえます。
それはその方のせいではなく、そのような生き方しか出来なかったからということになり、その方自身は何も悪くないことをカウンセリングでお伝えしていきます。
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子供の頃の家庭環境は?
あなたが子供の頃を思い出してください。
あなたは子供の頃、親や周囲のオトナ達から愛されていましたか?
親がいつもケンカをしていたり、言葉を含めたオトナからの暴力(虐待)の対象に、あなた自身がなっていませんでしたか?
或いは何を言っても親から関心を持たれず無視されたり、「あんたには無理だから」とか「お前にはもったいないから」とか、「何であんたはそんなにダメなの?」と否定ばかりされていませんでしたか?
そんな環境の中であなたは「子供らしく」いることが出来ていましたか?
いつも何かを我慢したり、寂しさや悲しさを感じていませんでしたか?
その寂しさや悲しさ、つらさを隠して、いつも笑顔で居ませんでしたか?
あなた自身も気付かないうちに、いつもその作り笑顔で家族や友達から嫌われないようにしていませんでしたか?
もしかしたら今のあなたはそれが「普通」になってしまっていて、気付いていないかも知れません。
それはあなたに何も責任は無くて、全ては育った環境に問題があるんです。
このようなアダルトチルドレンを生み出す家庭環境を「機能不全家庭」と言います。
「不幸な自分」が当たり前の自分というトラウマ
このような幼少時を過ごし、このような生き方が身に付いてしまうと「不幸である自分」が当たり前の状況となってしまい、自分がつらい状態を「普通」であり「いつもの状態」と感じてしまいます。
ココロはこの「いつもの状態」に安心感を覚えるため、生きづらさを抱えながら悩み苦しむ日々を「普通」と感じ、その状態を続けようとするんです。
「不幸な自分で居ることが安心であり幸せである」
こうして日本語にするととてもおかしなことが、ココロ(潜在意識)の中では起こっています。
これはその人が育って来た家庭環境によって作られる「思い込み」で、ある意味トラウマのようにその人のココロの中に延々と残ります(これがインナーチャイルドです)
このような状態から抜け出すためにカウンセリングやセラピーを受けることをお勧めするのですが、それらは「普通ではないこと」「新しいこと」なので人は不安を覚えます。
それまでに経験したことがない、新しいことを始める時、人はとても不安になります。
つまり今の生き方を変えるというのは「それまでの『普通』から脱却するために新しいことを始める」一歩を踏み出す勇気が必要になります。
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アダルトチルドレン 私の場合
私も始めはこの自己犠牲に気付かず「自己否定感」を伴った生き方をし、苦しみました。
今から思えば周りにいる人たちに気に入られよう、嫌われないようにしよう、迷惑を掛けないようにしようと 周りにいる人たち、オトナでもコドモでも関係なくその顔色を伺っていました。
私の場合はカラダが弱く特殊な病気もあったこともあり、親が過保護・過干渉だったため「親に心配を掛けない」という大きな命題がそこにあったように思います。
なので学校での人間関係(友人関係)がいつもうまく行かなくてイジメを受けてもとにかく我慢、学校でも家でも作り笑顔で「どうってことないよ」という体裁を繕っていました。
一方で「何で自分だけが…」という想いも感じていて、その理不尽さとかつらさの原因は周りの人たちにあると考えていました。
これがオトナになり、アダルトチルドレンを知ることで自分のココロの中に問題があった事に気付いたんです。
こうしてACを自覚した私がしたことはACのHPを作り、そこに集ってくれた方々とメール等で交流をし続けました。
(当時の栃木県には、カウンセリングルームなどほとんどありませんでした)
私自身も自分がアダルトチルドレンであることを自覚し、自分の事を話し、集った皆さんのお話を聴き続ける事によって回復の道を歩んで来ました。
これらの経験から「話す(放す)」事の大切さを知ったのです。
(私は「インナーチャイルドと対話する」とお伝えしています)
そして今は悩みを抱えた方々のお話を「聴かせていただく」事で、皆さんのお役に立ちたいと考えたのです。大切な事は「自分」の内面と向き合い、自分のココロの内にあるモヤモヤをココロ置きなく「吐き出す」事です。
それを繰り返しながら自分の中に居るインナーチャイルドを癒し、「自分」という存在を認められるようになって行く事がACの克服へと繋がります。
Healing Forestはカウンセラー自身の経験も踏まえながら、アダルトチルドレンと向き合うあなたを応援します
アダルトチルドレンは「病気」ではありません
アダルトチルドレン(AC)は病気ではありません。
私自身もACを自覚する一人です。
その上で私は「ACは一つの個性である」と考えています。
誰しも生まれ育った環境の中で、様々な個性が育まれていきます。
これは選択の余地が無い事で、愛情に満ちた環境で育った方もいれば、機能不全家庭に生まれ我慢を重ねながら、自分を守って来た人もいます。
そういう環境で育って来たがためにACになってしまい、「アダルトチルドレン」という言葉すら知らずに毎日が生きづらく、そんな自分を責めたり否定してしまっている方も多くいます。
幸せなアダルトチルドレンになりましょう
「アダルトチルドレン」は病気でも無ければ、悪い事でもありません
むしろ、人のために役に立ちたいと思うような素晴らしい一面も持っているんです。
「責任感が強く自己犠牲を厭わず人の面倒を見る」性格で人々を助ける立場の職業を選択する方も多くいます。
(特に医療・福祉関係のような援助職を選ぶ方にACが多い事が分かっています)
ただ、その人たちはいつも誰かのために社会的貢献を必死に行いながらも自己評価を十分する事ができず、他人を大事にするのに自分を大事に出来ず、いつまでも無力感や自己不全感に悩みます。
この「自己不全感」や「自己犠牲」をカウンセリングによって無くすこと
そうすることによってACという個性が初めて自分のため、他人のために活かされることになります。
「幸せなアダルトチルドレン」になることが出来るんです。
変わりたいけど変われないあなたへ
「不幸な自分で居るのが当たり前」の分かりやすい例として、カウンセリングの予約キャンセルが挙げられます。
ヒーリングフォレストにおける予約キャンセルは「不幸な自分のままで良い」という生き方が、そのまま表れています。
ヒーリングフォレストを2回以上利用されているお客様の予約キャンセルは、ほとんどありません。
カウンセリングの予約キャンセルをする方のほとんどは、初めてヒーリングフォレストを利用される方、つまりまだヒーリングフォレストに来たことが無い方です。
これは「心理カウンセリング」という、それまで経験したことが無い、自分にとって「新しい試み」に不安を感じて、ココロ(潜在意識)がこの「新しいこと」を拒否したい、或いは過去に受けたカウンセリングで嫌な想いをしていたり、思うような結果が出なかったなどの理由から、今まで通りの「不幸な自分」で良いじゃないか、とココロが働きかけているからです。
何か新しいことをしようとしてもココロはそれを拒否して何もしない、という今までと同じ選択を自分にさせて、さらに自分ではそのココロの働きが分かっていないために、行動出来なかった自分を責めたり、否定するという悪循環も生み出してしまいます。
トラウマ克服とあなたの生き方を変えるお手伝い
「不幸な自分のままで良い」という生き方は、このように自分で振り絞った勇気すら自分で挫いて、自分を否定させている。それを理解しながらココロの回復をしていくのは、とても大切なプロセスになります。
もっと楽しく生きていきたいと思われている方はまず、その意思を持ち続けること、そして変えようとするために行動する勇気を持つこと、その勇気を自分で挫かないこと、このような意識を持続させて、それが「いつも通りの自分」「当たり前の自分」になっていく、これがカウンセリングでの最終的な目標となります。
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