ないがしろにされたコドモのキモチ

子供が『コドモ』らしく居られない「機能不全家庭」

いよいよ最終回まであと2話となった「僕のヒーローアカデミア」
昨日の放送ではAFOとの戦いが終わり、復興に向けての様子へとお話が進んでいました。

デクが個性を失いまた無個性に戻ってしまったことを知った爆轟くんの涙は、かなり胸に迫るものがありました。
(「らしくないから止めて~」と叫ぶデクの気持ちも良く分かる…)

ただやはり昨日の放送はそのタイトルであった「地獄の轟くん家 ファイナル」の通り、轟家のこれからについてだったと思います。

長男である燈矢が父親であるエンデヴァーから見放され、結果的にヴィランとなり、その最後は自分の家族との対決となり敗れてしまう。
ボロボロに傷ついた父親と母親、弟に妹、そんな家族が自分に立ち向かっていった時、彼はやっと「自分を見てもらえた」との喜びもあり、もっと早くこうしていれば良かったとも思い、更に話したいことがまだまだいっぱいあるのにとも思い…
最終的には自分に変わって父親の期待を一身に受けた末弟の焦凍くんに倒されて。
この放送回もココロが痛く苦しくなったモノでした。

当初は「お前こそNo1ヒーローになれる」と父親から期待され、ヒーローの英才教育を受けていた自分がその個性と体質が合わないとの理由から「ヒーローを諦めろ」と言われた時の彼の気持ち。
それまで向けられていた父親からの視線や信頼をすべて失い、それらが末弟に向けられている様子を観ている彼の想い。
まさに、同じ屋根の下に住んでいるとはいえ「父親から見捨てられた」との想いが強かったでしょう。

それは悔しさであったり不安であったり、抱え切れないような寂しさもあり、それは彼をヴィランの道へと向かわせるのに十分な理由になったと思います。

戦い終わって、燈矢は緩やかな死へと向かう中、家族と再会します。
片腕を失い歩けなくなり、車いす姿であった父親と母親に弟妹たちと向き合った時、彼は何を思ったんでしょうか。

父親は自分が彼にした仕打ちを悔い、謝罪を繰り返すモノのやはり許す気配はなく、逆にかつての強さを失った父親を罵倒するそのコトバの中にも、皮肉に交えて寂しさが籠っていたようにも感じました。
ただ最後に、焦凍が「好きな食べ物は?」と訊いた時の彼の答えは、もし普通に家族であったなら…とエンデヴァーが想像していた家族の食卓がそのまま再現出来ていたかも知れないことを想うと、悲しくもありけれどそこに少しの希望も見えた気がしました。

結果的に次男は父親を許せず家を去ることとなり、焦凍も「俺にはA組のみんなが居てくれるから」と家族から離れていきます。
エンデヴァーは燈矢の命尽きるその日まで毎日、彼の元を訪ね話していくことを決意します。
その結果がどうなるのかまでは恐らく語られないのでしょうが、少しでも燈矢が伝えたかった想いを聴くことが出来たら…それまで命を永らえてくれたら…とも思いました。

毒親が自分を「毒親」であると認知し、子供にそれを謝罪したとしても子供の側はそれをそのまま受け入れることは難しく、むしろさらに傷を深めてしまうことにもなりかねない。
そんな一面を見せてくれたようにも思いました。

機能不全家庭とは

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