DV・虐待はなぜ起こるのか?
DV・虐待とアダルトチルドレン
日々のニュースを観ていると、気持ちが沈んでしまうような事件ばかり起こっています。
付き合っていた男性からDVを受け続け、やっと別れたと思っていたところでその相手に殺されてしまった若い女性。
テーブルの上にいた我が子を突き落として死なせた母親。
何故、DVや虐待は無くならないのでしょうか?
その理由はこれまで伝えて来ているアダルトチルドレン↔毒親↔機能不全家庭の連鎖がその一因と言えます。
以前書いた記事の中で「アダルトチルドレンはそのパートナーに、やはりアダルトチルドレンを選びがち」とお伝えしました。
これはアダルトチルドレンがそのココロの大元に抱えている「寂しさ」がお互いに反応し合い、お互いに求め合うことで「自分」が必要とされていることを感じたい、という心理がそこにあります。
ですがその関係はその相手が「好き」という感情からではなく相互依存から来ているため、共依存がそこに出来上がってしまいます。
そのような関係性が長続きすることは無く、やがて相手を支配する側と支配される側になっていきます。
ですが本人たちはそれが「依存」であることに気付かず、相手を「好き」で居る自分を否定することも出来ないため、一方は相手を支配するために身体的、心理的暴力(言葉やSNSなど)によって自分の言うことを聞かせようとし、もう一方はその関係がつらくなっても「私はこの人が好き」とか「この人には私が居てあげないと」という誤った思い込みから離れることが出来なくなってしまい、つらい関係が継続されることになります。
付き合っているパートナーから身体的、心理的暴力を受けた経験から「次はこんな相手は選ばない」と思ってもまた同じような相手を選んでしまい、同じようなつらい付き合いを経て伝い別れを迎える、なんていう経験を持つ方が、アダルトチルドレンでは少なくありません。
横浜で起きたDVからの殺人についても、報道されている内容を観る限りそこに共依存関係があったのではないか、と推測出来ます。
2年ほどの付き合いの中で警察への通報が4回もあったこと自体、その関係性は異常だったと考えられますし、物理的な暴力を受けても被害届を出さず、付き合いが継続していたところからもそこに依存性があることが伺えます。
もちろん、殺人にまで発展してしまったことは悲しいことですし、容疑者が全面的に悪いのは言うまでもないのですが、世間体を気にしたのか、或いは前述の通り「この人が好きな自分」を否定出来なかったせいなのか、最終的に容疑者の行動を容認してしまったことが、この悲劇につながってしまっているのではなかったか、と思わざるを得ません。
虐待の場合はそれが認知された時点で警察も児童相談所と共に介入出来るのですが、DVの場合は被害者が被害届を出さなければ警察は注意程度しか出来ません。
またストーカー規制法が適用されたとしても、四六時中守ってくれるわけでもないためどうしてもこのような悲劇が繰り返されてしまいがちです。
虐待もDVもその周囲にいる人たちがしっかりと話し、その思い込みの間違いを本人に気付かせ、その関係は正常ではないことを分からせる必要がありますが、なかなかそこまで出来ない現実もあります。
このような悩みからカウンセリングに訪れる方も居ますが、こういった方々は自身で自分のココロの奥にある問題に気付かれた方ですので、やはりごく一部です。
DVや虐待を少しでも減らせるよう、まずアダルトチルドレンや毒親、機能不全家庭について多くの方に知ってもらいたいと願って止みません。
またDVや虐待等でお悩みの方は一日も早くカウンセリングを受けて、自身が抱えているココロの問題と向き合うようにして下さい。
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